BANKIN通信
BANKIN通信 #7
2026年10月
『CADMAC BANKIN通信』第7号をお届けします。
今月号のコンテンツは…
- 技術の進化と、多様な人材を力に変える(社長からご挨拶)
- <お知らせ> IST/BENDの最新バージョン紹介セミナー開催
- <耳より情報> 「あの図面どこだっけ?」をAIでもっとスマートに
技術の進化と、多様な人材を力に変える
株式会社キャドマック 代表取締役 髙垣内 昇
先日、インテックス大阪で開催された設計製造ソリューション展では、多くの皆様に弊社ブースへお立ち寄りいただきました。連日、さまざまなお客様と直接お話しする機会に恵まれ、おかげさまで盛況のうちに展示会を終えることができました。改めて、心より御礼申し上げます。
改めて実感したのは、板金業界における人手不足の深刻さです。AIやDX、自動化への期待が高まる一方で、「仕事はあるのに人が足りない」「若い人材を採用できない」「熟練者の技術をどう次世代へつなぐか」といった切実な声を、多くのお客様から伺いました。
AIや自動化によって、これまで人が担ってきた仕事を効率化できる場面は確実に増えています。しかし、働き手そのものが減少するなかで、技術の導入だけですべてが解決するわけではありません。限られた人材で生産性を高めると同時に、年齢や経験、国籍を問わず、より幅広い人材が力を発揮できる環境を整えること。その両輪で考えることが、これからの製造業には求められているのだと思います。
そのことを考えるうえで、先月のBANKIN通信でご紹介した長谷金属株式会社様の取り組みは、非常に示唆に富んでいます。約70名の社員のうち約40名が、ネパールやベトナムなどから来た外国人材であり、母国で機械工学を学んだ方も多く、CAD/CAMのオペレーションを担っています。
私がとりわけ印象を受けたのは、外国人材を単に「不足する人手を補う存在」として捉えていない点です。社員とその家族を大切にし、安心して長く働ける環境を整える。そして、一人ひとりが持つ技術や能力を発揮するための道具として、CAD/CAMをはじめとするデジタル技術を活用する。その姿勢に、これからの企業経営に必要な視点が表れていると感じます。
AIやDXの役割は、作業を自動化することだけではありません。経験の浅い人でも仕事に入りやすくし、誰もが持てる力を発揮しやすい環境をつくることにも大きな価値があります。実際に長谷金属様では、使いやすいCAD/CAM環境を整えることで、外国人エンジニアが設計から展開、ネスティングまで幅広い業務を担っています。技術を人に置き換えるのではなく、人の可能性を広げるために活用する好例ではないでしょうか。
日本で働く外国人は増加を続け、2025年10月末には257万人となりました。その存在は、すでに日本の産業を支える重要な力です。一方で、社会には外国人に対する無意識の思い込みや先入観、いわゆるアンコンシャス・バイアスが、なお残っていることも否定できません。言葉や文化の違いだけで能力や適性を判断するのではなく、一人ひとりの経験、技術、意欲に目を向ける。外国人材を「人手不足を補う人」ではなく、ともにものづくりの未来を築く仲間として迎え、その力を十分に発揮できる環境を企業が整える。これからの経営には、そうした姿勢が一層求められると考えています。
私たちキャドマックも、AIやクラウドをはじめとする新しい技術を、これからも積極的に製品へ取り入れてまいります。目指すのは、単なる効率化ではありません。経験や国籍にかかわらず、多様な人材がものづくりに参画し、それぞれの力を存分に発揮できる環境を、技術の力で支えることです。
技術の進化と、人材の多様化。
その二つを確かな力に変える企業こそが、これからの製造業を支え、次の成長を切り拓いていく。
DMSで皆様の声に触れ、長谷金属様の取り組みを振り返るなかで、私はその思いを改めて強くしました。変化を前向きに受け止め、多様な人材と技術がともに生きるものづくりを、皆様とともに築いてまいりたいと思います。
<お知らせ> IST/BENDの最新バージョン紹介セミナー開催
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実施場所:オンライン
受講料:無料(事前登録制)
<耳より情報> 「あの図面どこだっけ?」をAIでもっとスマートに
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